棒術杖術演武会
平成27年9月20日(日) ARCO清洲

報告

9月20日に行われた第4回棒術杖術演武会では、各自が普段の練習で研鑽した成果を発表しあいました。

鈴木角文さんは方円流杖術の型を披露し、その応用として杖による太刀どりを演武しました。杖とは長さ120センチほどの棒で、それを自由に使って刀を捌きます。

学校教育に杖術を活用するために棒術杖術研究会に参加している加藤晃英さんは、さらに高度な技として太刀二人どりを見事にこなしました。

若い田中久三師範は、長巻という薙刀のような武器を一気呵成に振り回す演武を見せ、太刀と真っ向から打ち合う組術を見せました。

さらに代表の根本師範を加えて、丸めた週刊誌を身を守るための道具とする「週刊誌武術」による短刀どりや、カッターシャツを使った「衣どり武術」による棒躰術、ステッキによる型や太刀どりなどが行われました。多人数を相手にすることにより、より現実的な想定をした、身近な道具を使って身を守るための実践的な技の研究成果を発表することができました。

今回全体テーマとして掲げたのは「相手と対峙する力」であり、より具体的には「間境」を意識することです。杖や刀や長巻や短刀など、間合いの違う様々な武具を使った組術をすることにより、「あと一歩踏み出したらお互い必殺」というラインを意識して組術ができ、より緊張感を持った演武ができたと思います。

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